様々な専門外来での看護職の特徴

専門外来とは、特定の病気に対して専門的に治療を行う外来のことを指します。
専門外来には、アレルギー外来や糖尿病外来、リウマチ外来といった病名を掲げる外来や、めまい外来のような症状を掲げた外来などの様々なものが存在します。
大きな病院では内科の中の専門外来といったように診療科に付属していることが多いです。

どの診療科に行けば良いかわからないという患者の悩みに応えるために、工夫した名称の外来が目立ち、病院同士の競争が激しくなっていく中で独自性を打ち出すために、専門外来が増加するようになりました。
専門外来で働く看護師の仕事には、診察の準備や補助があり、採血や点滴を行うような場合もあります。
患者に対する治療方針の説明や、生活に関する指導を行うことも看護師の仕事の一つです。
例えばアレルギー科では症状がよくなるにつれ、徐々に飲み薬や塗り薬を減らしたり、スキンケアの仕方も変わってきます。
そういったことにたいして、患者へ指導を行ったり患者が子供の場合、家族に指導や相談に乗るということを行います。
特定の疾患に特化しているために、より深い知識が求められます。
一般外来の看護師と同様に夜勤がないことも特徴です。

患者の多くは他の病院から紹介を受けて訪れる場合が多いですが、病院内で始めに患者を受け入れる場所となるのが専門外来です。
そのために患者に対する接遇が重要視されます。
特に、待ち時間が長くなっている患者への気配りやクレーム対応が求められます。
治療を進めていく上では医師との連携は必須ですし、入院する必要がある場合には病棟などの他の部署と連携することは欠かせません。
専門外来の看護師の仕事は、専門性が求められますが、患者や他部署と関わるためのコミュニケーション力も重要となります。